便が細くなった
目次
「便が細くなる」とは
普段より便が細くなったと感じたことはありませんか?
便の太さには個人差がありますが、明らかに以前より細くなった状態が続く場合、消化器系の異常が隠れている可能性があります。
便の形は食事や腸の動き、排便姿勢、肛門の状態などに影響を受けますが、特に「細い便」が継続する場合は、大腸の病気に注意が必要です。
便が細くなる原因
便が細くなる原因として、大きく以下の3つのパターンが考えられます。
腸の通り道が狭くなっている
何らかの原因で、大腸の通り道が狭くなることで、便の通過が妨げられ、便が細くなることがあります。
腸が狭くなる原因として大腸がんは要注意です。
便が軟らかい
便が軟らかいと、しっかり成形されずに細い便として排出されることがあります。
過敏性腸症候群や下剤の使用などが原因として多いです。
肛門が狭窄している
肛門の出口が狭くなることで、便が細くなってしまうことがあります。
繰り返す切れ痔や、肛門手術の術後の影響などが挙げられます。
便が細くなる原因となる疾患
便が細くなる原因となる疾患や状態について代表的なものを取り上げていきます。
大腸がん
大腸がんが進行すると大きくなった腫瘍のために腸の通り道が狭くなり、便の通過が困難になります。
その結果、便が細くなったり、便秘や血便などの症状を引き起こすことがあります。
さらに癌が進行して、腸の通り道が狭くなると、下痢でしか便が出なくなり、さらに進行すると腸閉塞を起こすこともあります。
腸閉塞になると緊急入院が必要となるため、早期発見・早期治療が重要です。
大腸ポリープ
大腸ポリープは、腸の内側にできる良性の腫瘍ですが、大きくなると腸内の通路を狭め、便が細くなる原因になります。
放置すると一部のポリープはがん化する可能性があるため、定期的な内視鏡検査によるチェックが推奨されます。
炎症性腸疾患(IBD)
潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(IBD)は、腸の慢性的な炎症を引き起こし、腸壁が厚くなったり狭窄を起こすことで便が細くなることがあります。
また、下痢や血便、腹痛を伴うことが多いです。
10代〜30歳代の若い方で、便が細くこれらの症状を伴うときは早めの受診をお勧めします。
過敏性腸症候群(IBS)
IBSは、腸の機能に異常が生じることで便通が乱れる疾患です。
ストレスや食生活の影響で腸の運動が過剰になり、便が軟らかくなることで細い便が出ることがあります。
慢性的な腹痛やお腹の張りを伴うことが多く、生活習慣の見直しが重要です。
肛門狭窄
肛門狭窄は、繰り返す切れ痔や、肛門手術後の影響、外傷などによって肛門が狭くなる状態を指します。
肛門が狭くなると、便が通りにくくなり、便が細くなることがあります。
肛門狭窄は薬では治りにくく、ブジーという処置や、肛門の拡張手術が必要になる場合もあります。
下剤の使用
日頃便秘があり、何らかの下剤を内服していることで便が軟らかくなり、結果として細い便が出ていることがあります。
薬の使用状況を見直すことも重要です。
便が細くなったときには?
便が細くなることが一時的であれば、特に心配する必要はありません。
しかし、以下のような場合には注意が必要です。
便が細い状態が2週間以上続く
一時的な体調不良や食生活の影響で便が細くなることはありますが、2週間以上続く場合は、病気のサインの可能性があります。
早めに医療機関を受診し、適切な検査を受けることをおすすめします。
血便や下血(黒い便)がある
血便や下血は消化管からの出血が疑われます。
特に、大腸がんや炎症性腸疾患の可能性があるため、早めに大腸内視鏡検査を受けることが大切です。
腹痛や体重減少がある
便が細くなるだけでなく、慢性的な腹痛や体重減少がある場合、大腸の病気の可能性が高くなります。
特に、大腸がんは初期症状が少なく、進行してから症状が出ることが多いため、気になる症状がある場合は早めの検査を受けましょう。
排便後のすっきり感がない
便が細くなり、排便後もすっきりしない感じが続く場合、大腸に異常がある可能性があります。
直腸がんにより、肛門付近の直腸が狭くなっている場合もあるため、注意が必要です。
便が細くなったら『大腸がん』に要注意!
便が細くなる原因の中でも特に注意すべきなのが「大腸がん」です。
日本では、大腸がんの発症率が年々増加しており、40歳以上の方は定期的な内視鏡検査が推奨されています。
大腸がんは、早期に発見できれば治療が可能な病気です。
便が細くなる症状が続く場合は、大腸内視鏡検査を受けることが重要です。
特に、家族に大腸がんの方がいる場合や、40歳以上の方は定期的な内視鏡検査を受けることが重要です。
「最近便が細いけど、便秘だろうから大丈夫」と自己判断せずに、まずは病院で相談をしてみてください。
草加西口大腸肛門クリニックでの【便が細くなったとき】の診療
「最近、便が細くなった気がする」「いつもより便の形が変わった」と感じて受診される方が、当院には多くいらっしゃいます。
診察ではまず、排便の頻度や便の状態、出血の有無、腹痛や体重減少の有無などを問診で丁寧に確認します。
あわせて、食生活や日常の習慣、下剤や整腸剤などの薬の使用状況もうかがい、便が細くなった背景を総合的に把握します。
その上で、必要に応じて腹部診察や肛門の診察を行い、肛門の狭窄や痔の有無などをチェックします。
さらに、大腸がんやポリープなど腸の中の病気が原因になっていないかを確認するために、大腸内視鏡検査を実施することもあります。
当院では「おなかとおしりのトータルケア」をモットーに、患者さん一人ひとりの症状に応じた診療を行っています。
便の変化は、体からの大切なサインかもしれません。
便が細くなったことが気になる場合は、自己判断で放置せず、お早めに当院へご相談ください。